RIAL STORY

ボンモマンのリアルストーリー

満席御礼!沢山のお申込みありがとうございます!!

同業者ブログの中にある
『満席御礼』の文字を見るたびに心の中はいつもモヤモヤしていました

それは…
「私と違って、やっぱりあの人はスゴイな」という相手の才能を羨む気持ち

そして もう一方では…
「あの人より私の方が
素晴らしい商品を提供できるのに」と相手の商品をどこか卑下する気持ち

矛盾したその二つの思いがいつも私の心中を占領していたのです

不安・焦り・嫉妬・・・
グルグルグルグルと渦巻いた
マイナスの感情を身にまとい口からでるのはため息ばかり

「はぁ~ こんなハズじゃなかったのに」

鏡に映るドンヨリとした醜い自分の姿に心底嫌気がさしていたのでした

2013年1月
大阪の北端「箕面」という少し不便な地に「自宅料理サロン」をOPENしました

不安の中にも希望と華やかさに満ち溢れたサロン人生の幕開け

ドキドキしながらも どこか自信があり賑わう毎日を夢みていたのです

さっそく、記念すべき第1回目となる料理レッスン説明会を兼ねた「サロンお茶会」をブログで告知

きっと 多くの人がその記事に喜び反応してくださるだろうと期待しながら…

けれども、そんな期待はあっけなく打ち砕かれ、1か月目のお客様は「たった1名」だったのです

今思えば、それも奇跡。
そして、大感謝すべきことなのですが

それっきり、うんともすんとも言わないメールにまるで自分自身が全否定されたようで当時はかなり落ち込みました。

なんの反応もない受信箱を数分おきに覗いては

「問い合わせフォームに不備があるのかもしれない」と、自分で自分のサロンへ予約を入れてみたりして

そんなメールテストを何度も繰り返し…

気が付くと受信ボックスの中は自分自身からのメールで溢れていました

その『架空の申込み』をボーっと眺めながら

次はヒトリゴトをブツブツと…
「沢山のご予約を頂きました!ありがとうございます!!」
流行りのアファメーションを唱えるのでした

けれども、そんな「まやかし」を何百回と頑張ったところで現状が変わるハズもなく…

余計に空しくなっただけなのでした

私は、インターネット上で1度告知すれば「すぐに人は集まる」と信じて疑いませんでした

だってオンラインの影響力は
スゴイのだから!
世界と繋がってるんだから!

そう、ブログさえ書いていれば
「集客は簡単」だと思っていたのです

なので、その時、私が講じた策は何も無し。

その代わりに
、技術や商品の質を
高めることには今まで以上に一生けん命、力を注ぎました

「根っからの職人気質」が顔を出し来る日も来る日も料理の研究に没頭したのです

私の体を心配する夫に
「2,3日の徹夜なんてどってことない。大丈夫。大丈夫!」

と、言いながら、睡眠時間を削って頑張る毎日。

しかしながら そんな努力も空しく待てど暮らせど誰も来てはくれません

そう 私のサービス(料理レッスン)を「受けたい」と言ってくれる人は
現れなかったのです

お給料はゼロなのに体はクタクタ。
それでも未来のお客様の笑顔を想像しながら…

「絶対大丈夫!
私にはこんなに素晴らしい
料理レシピがあるのだから!」

自分自身にそう言い聞かせていました

けれども、OPENから1ヶ月、2ヵ月、3か月…
その後もサロンには閑古鳥が鳴き続けました。

さすがに精神的にも、金銭的にも、限界に近づき目から涙がボロボロと。

ついには、身も心も疲れ果てサロンの夢をあきらめる寸前まで来ていたのでした。

その時、初めて集客が難しいということを知り
「集客が大切だということ」を実感をしたのです。

それまでの私は
「良い商品」さえあれば
お客様は自然に
行列を作ってくれると思っていました

けれども…
「どんなに最高の商品を持っていても見つけてもらわなければ
価値がない」

要するに、存在しないと同じこと。

たとえ、その商品が
世界一のクオリティだったとしても

じっと待ってるだけじゃ、何も生まれない
知ってもらわなきゃ何も始まらない

誰も知らない工房で
独りひっそりと
作品作りに勤しんでいてもなんら意味をなさない。

そんな当たり前のことに、やっと気が付くことができたのでした

…今思えば
その頃から
シゴトに対する覚悟や責任を
しっかりと
持つことができたような、そんな気がするのです

それからの私は、ため息を吐くのを止め嘆くのを止め、人を羨むのも止め、

今やるべき、目の前のことを今まで以上に本気で取り組みました。

前身のサロンホームページを自力で作り始め、完成させたのもこの頃。

ドメインって何?
サーバーって何?
DNSの設定って何すればいいの?

そんな状態でのスタートでした。

もちろん、今のように、ワードプレスのような便利ツールは出回ってなく

真っ白なメモ帳にHTMLのソースコードを打ち込み
「分からん。分からん」と嘆きながら作った素人丸出しのWEBページです。

↓こんな風に。

一見、無駄な時間に思えるかもしれないけれど

この時、専門家に丸投げせずに自分で頑張ってよかったと本当に感じています。

なぜなら、今の私を作ってくれたと言ってもいいくらい。
大きな力を与えてくれましたし、

のちに、そのちっぽけな自作HPから
沢山のご縁をいただけることになったからです。

OPENから8か月が過ぎた頃…

急にお問い合わせが増え前月4名の生徒様だったのが20名近くものご新規の方からご予約が入ったのです。

そしてラッキーは続くものです

同時期に、企業からのシゴト依頼
。

そして、雑誌取材・関西ローカル番組の出演依頼 etc.

次から次へと夢のような話が
舞い込み始めたのです!!

一体何が起こったの!???
当時の私には見当もつきませんでした

でも、今ならわかります。

それは奇跡でもなんでもなく
積み重ねてきたものが徐々に
形となって現れだしたのです

その頃になると、サロンホームページも徐々に力を増し
上位に表示されるようになっていたり

ずっと書き続けていたブログのある記事が
ヤフー記事、約33,000,000件のうち1位になるなど。

検索エンジンを通じて、サロンを知ってくれる人が多くなりました。

そう、サロンHPとブログサイトの両輪がクルクルと回り始めたのです。

私といえば…
生徒様たちのプライバシーを守りたいので「レッスン風景の写真」をブログやHPに掲載しない。

ワンピを着た女性の集まり
は苦手なので「お茶会」等の交流会に一度も参加もしない。

集客のためだけの「読者登録申請」や「いいね!」周りはしない。

と「しない。しない尽くし」の少々頑固者です^^;;

そう、これがボンモマン流のやり方
で当時流行っていた「キラキラ系」の要素は1ミリもありません。

まっ、それはイイとして、、^^;;

にしても、SNSツールを使って仕事をしながらも「SNS集客の王道」を完全に無視した、NG満載の方法で今までずっとやってきたのです

当時の

集客セミナーに参加したら、おそらく一番にダメ出しされたと思います。笑

けれど、私の性分では巷のSNS集客法はハードルが高くどんなに努力しても実践できませんでした

いや、やりたくなかったんだと思います。

* とりあえずアメブロの読者登録は1000人!
* 華やかなお茶会で自撮り!!
* 強気のクロージング!!

そんなSNSビジネス王道と言われる
イケイケの「集客術」に違和感を感じ

どうしても好きになれませんでした。

だから、別の手段を考え抜き独自の方法でトライしてきたのです。

何より努力したことは「
安心」と「信頼」を受け取ってもらうこと。

心に嘘なく・・・
目の前の人と誠心誠意向き合うこと愛情持って心でつながること。

そして、中身(コンテンツ)ありき。
そう、誇れる作品(商品)を作り続けること。

やっぱり、そこは絶対に譲れませんでした。

完全にアナログなアナクロ人間の私。

こんな風に不器用にしかできないけれど
これが「料理サロン」そして「私の人生」おいて大切にしてきた事です。

なんだか暑苦しい話だけど。。
やっぱり忘れちゃいけないことだと思うのです。

便利にオートマチック化されている今
時代錯誤に感じるでしょうか?

いや、そんな時代だからこそ、あえてアナログに本気で目の前の人たちと向き合うことが大切だと思うのです

『女性が輝ける贅沢な時をプレゼントしたい
心地よい非日常空間で
世界観を広げていただく
そんな価値を感じていただけるサロンでありたい』

これは2013年のOPEN以来
変わることなく大切にしてきた
サロンコンセプト

おかげさまで
今、空間には笑顔が溢れ
「理想のサロン」が実現できています

そう、鳴かず飛ばずの料理サロンから
おかげさまで、予約の取れないサロンと言われるようにまでなりました。

それは私が特別だったから?
-いいえ違います

私がラッキーだったから?
-それはちょっとあるかな?笑

まっ、それは置いといて^^;;

半ば、迷走しながらも、
落ち込みながらも、
大切なことを忘れずにいたことが。

今に繋がっている。そんな気がしています。

もちろん、これからも、
心に嘘なく…
目の前の人と誠心誠意向き合うこと
愛情持って心でつながること。

出会ってくださる方々に
スペシャルな時間をお届けすること。

皆さんに、心から楽しんでいただくこと。
そして、私自身、思いっきり楽しむこと。

初心を忘れることなく
ボンモマンは、そんなサロンであり続けたい
ちょっとずつでいいから進化し続けたい。

そう願うのです。

山あり谷あり、
まだまだ、語りつくせないエピソードはいっぱいあるのですが。

リアルストーリーはひとまず終わりにしたいと思います。

最後まで読んでくださって感謝です。
そして、これからもよろしくお願いします。

MIHO TSUDA

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